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イベント情報 忍者烈風×妖ばなしファンミーティング 夏のL4まつり

イベント情報です。烏天狗の力を受け継ぎ 鬼より人々を護る…武蔵忍法伝 忍者烈風!古より伝わる噺、現代に蘇りし特撮妖怪今百物語・・・妖ばなし!埼玉県のローカルヒーロー「忍者烈風」と妖怪オムニバスドラマ「妖ばなし」TOKYO-MX2にて絶賛放送中のL4制作の2つのドラマが一同に揃い、ファンミーティングを開催します!豪華な制作陣、キャストたちを招いて撮影の裏話・DVD即売会・大プレゼント抽選会など、ここでしか聞けない妖しくってガンガンなトーク満載でお届けします!あのヒーローたちの活躍する新番組の制作発表もあります。また忍者烈風・妖ばなしに出演できるチャンスも!?「だって楽しいじゃん!」な夜を一緒に過ごしましょう!!株式会社L4 presents「忍者烈風×妖ばなし 夏のL4まつり2018」【出演者】柳川公輔、桜羽未華、月妃しおり、植村喜八郎ゆうか(妖怪朗読家)、松田留奈(化け鋏)、高槻佳奈(化け文箱)ほか忍者烈風・妖ばなし キャスト木川泰宏、杉本末男(chara)ほか 忍者烈風・妖ばなし 制作陣坂東武人 武蔵、サイゾウ、彩光戦士サイセイバー、アークセイバー忍者烈風・妖ばなしの豪華キャスト、制作陣への出演交渉絶賛調整中!歌のゲスト>高野二郎OPEN 18:00 / START 18:30前売¥2,000/当日¥2,700(飲食別) 中学生以下入場無料(保護者同伴)※要1オーダー500円以上 ※2オーダー以降プレゼント抽選券と交換※中学生以下のご来場は保護者同伴に限らせていただきます。その場合でも1オーダーは別途必要になります。※夜のイベントになりますので未成年以下のみのでの来場はお断りいたします。チケットはイープラスにて発売中!(イープラスで買えるのは6/30 18時までです)LOFT/PLUS ONE 公式サイト>>http://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/88848文車妖妃役のゆうかさんの朗読「歌うしゃれこうべ(歌い骸骨の原作)」、そして妖ばなし第3クール第一話予定「山引きの龍」をテレビよりいち早く先行上映!!

妖のおはなし:狼の眉毛(第十三話)

狼の眉毛 発祥地:三陸(青森、岩手、宮城)、新潟、秩父、広島「狼の眉毛」という昔話は、「狼のまつ毛」という名で伝わっている地方もある様です。四方を山で囲まれた村での話で四山にはそれぞれ狼が居ました。主人公は真人間(若しくは正直な貧乏人)で、欲深い嫁と暮らして居た(または独身、お爺さんと長者は対になり)毎度毎度、長者や村の人から鍋を受け取り洗って返していました。ある日、村人が正直者の家を覗くと、鍋の底に着いた焦げを擦って食べている姿を見てしまい、村で噂になります。恥ずかしめを受けた正直者は絶望し「俺みたいなダメな男は山で狼の餌になろう」と、山に向かい狼を待ちます。しかし東西南北の三方の山の狼達は食べようとせず、最後の山の狼が「お前の様な真人間は狼は食わない。俺の眉毛をやるから家に帰れ、それをかざして周りを見てみろ」と言います。村に戻って狼の眉毛をかざして見ると、村人は全て狸、狐、といった獣の化け物達の姿でした。長者がその話を聞くと正直者に「私も昔、貧乏でやはり狼に眉毛を貰った。そのおかげで騙されずに済み長者になれたのだ」と言い、正直者からその狼の眉毛を借り彼を見ると化け物にはなりません。「やはりお前は真人間だ」そう告げると、長者は自分の娘を嫁に与えた、若しくは正直者のお爺さんを自分の所で一生面倒をみた・・・というお話です。欲深い嫁の場合は、実は鶏の化け物だった嫁ですが、それでも自分は真人間と自信を持ち鶏の化け物と家に帰って行く、あるいは嫌気がさし、ひとり山に去っていくというお話です。時には人を襲いますが他の害獣を追い払う狼、また山の獣達の毛皮や肉は当時の人間にとってとても重宝され、山の獣は全て山からの授かり物であり神聖視された獣達です。マタギの間で云われる「神殺し」と呼ばれ儀式も単に獣を銃殺するのとは意味が違います。その代表格が狼で狼は山犬とも犬神とも呼ばれ山岳信仰の古い山の神でありオオカミは大神であります。「正直者が貧乏をして特殊技能はあるけれど、やはり結果生き方が下手」な所はいつの時代にも通じる昔話の教訓ですね。(妖ばなし文芸部/文責:杉本末男(chara)・イラスト:けんじゅー)

妖のおはなし:置池堀(第十二話)

置行堀 所在地:東京都墨田区錦糸町、堀切、埼玉県川越市置行堀は本所七不思議の一つに数えられてます。そのお堀は錦糸町辺りにあったとされ、魚が入れ食いで面白い様に釣れ帰ろうとすると堀から「置いてけ〜置いてけ〜」と声がする・・・というお話です。ここから先なのですが実は色々なパターンがありまして「怖くなって魚を逃す」「驚いて逃げ帰ると釣ったはずの魚が無い」「置いてけ〜と堀から白い手が出てくる」などなどのお話に続いていきます。その正体も堀に住む河童の仕業だとか、三代目歌川国輝は幽霊の様な妖怪を描いてますし、狸の仕業だとか、本所七不思議の全ては狸囃子の狸の仕業であるとも言われてます。さて、本所七不思議ですがこの置行堀(おいてけぼり)以外にも、狸囃子(たぬきばやし|別名:馬鹿囃子)足洗邸(あしあらいやしき)、片葉の葦(かたはのあし)、送り提灯(おくりちょうちん)、送り拍子木(おくりひょうしぎ)、燈無蕎麦(あかりなしそば|別名:消えずの行灯)、津軽の太鼓(つがるのたいこ)、落ち葉無き椎(おちばなきしい)・・・この七不思議は当時の都市伝説の様なものなので伝わっている話によって怪異が違うようで、そのため7つ以上の不思議として伝わってます。妖ばなしで「のっぺらぼう」が人を脅かす話がありますが、これは柴田宵曲「再度の怪」、山田野理夫「重箱ばば」或いは妖怪の「朱の盆」の様な二度脅かすパターンの話がモチーフになってますが、中でも怪異で最も有名なのが小泉八雲の「狢(むじな)」です。この再度の怪の「のっぺらぼう」は本所七不思議の話の中で「置行堀」と組み合わされます。「置いてけ〜」と言われてびっくりして蕎麦屋に駆け込んだら主人の顔がのっぺらぼう(おそらくこの蕎麦屋の屋台も燈無蕎麦)驚いて家に帰れば自分の妻ものっぺらぼうだった!という話。英語の教科書 Long long ago,there was a long slope in the city of Edo.の一文で懐かしいと思われる方も多いかと思います。また錦糸町以外にも堀切にもあるとか埼玉県の川越にも「置行堀」はあったとされます。勿論、置き去りにされた「置いてけ(き)ぼりを食った!」の語源でもあります。(妖ばなし文芸部/文責:杉本末男(chara)・イラスト:けんじゅー)

妖のおはなし:飛頭蛮(ろくろくび)(第十一話)

飛頭蛮(ろくろくび)生息地: 関東、中部、四国、九州の一部一般には轆轤首の漢字を使用します。また落語などでは「ろくろっ首」とも言います。寝ている間に首が延々と伸びていく怪、またタイプとして伸びた首が身体を離れ飛び回り人を襲う、こちらは「ぬけ首」と呼ばれ妖怪図鑑などの絵巻にはこの名が書かれております。飛頭蛮(ひとうばん)の名もそれに当たり画図百鬼夜行ではこの名前にろくろくびのルビが振られています。飛頭蛮は中国大陸の妖怪で首が頭から離れる妖怪・落頭民(らくとうみん)と言う耳を羽根の様にして首が飛ぶ妖怪もおります。さらにマレーシアにはペナンガランという頭が胴体から離れ飛行しますが、こちらは胃袋と腸を引きずっております。内臓を引きずる飛行する頭はタイのガスー、ミャンマーのケフィンとか東南アジアの首は首だけでは腹が減るためか消化器官も一緒に付いて来ます。どうやらペナンガラン等、この東南アジアの首妖怪が、中国を経て日本でろくろ首として伝わった様ですね。ろくろ首の首は昔の絵を見ると紐の様に細く、いわゆる幽体離脱の表現の様に描かれております、寧ろ現代のイメージのろくろ首の首が太いのは解剖学的根拠と昔の見世物小屋のイメージが影響していると思われます。妖ばなしの、ろくろ首の話は十返舎一九の「列国怪談聞書帖」の中のろくろ首話を忠実に再現しております。遠州で回信という僧が、およつという郷士の女と駆け落ちしました、その後およつが病気になりさらに旅の資金が尽きたために回信は、駿河と甲斐の境でおよつを谷底に突き落とします、その後、還俗して藤岡右膳と名を改め、家士となった回信は泊まった宿の娘と惹かれ関係をもったところ、娘の首が伸びて顔がおよつと化し、怨みの呪詛を吐きます。回信は過去を悔い、娘の父にすべてを打ち明けた。すると父が言うには、かつて自分も木こりをしていた頃、谷底である女が倒れているのを見つけ、金を持っているのを発見すると女が息を吹き返したので殺して金を奪い、その金を元手に宿を始めましたが後に産まれた娘は因果により世に言うろくろ首として生まれ落ちてしまいました。しかも今日が十七回忌の祥月命日でした。回信は再び仏門に入って駿河と甲斐の山中におよつの墓を建て、「ろくろ首の塚」として後に伝えた・・・げに恐ろしきは人の執着、因縁因果の物語です。(妖ばなし文芸部/文責:杉本末男(chara)・イラスト:けんじゅー)

妖のおはなし:濡女(第十話)

濡女 生息地:島根県、新潟県、福島県、長崎県、福岡県など「ぬれおんな」「ぬれおなご」「ぬれよめじょ」とも言われ、川岸に立って人を食らう女怪。髪の毛が濡れている女の姿、或いは髪を洗っている女の姿だったりもします、そのイメージは姑獲鳥(こかくちょう/うぶめ)という妖怪との共通点があります。しかし濡女の多くのイメージは半人半蛇の蛇身で伝わっております。蛇女と云う妖怪の多くの話は蛇が化けたモノとされておりまして、蛇女と云う妖怪名は近年になってからのものらしく、おそらく西洋のお話が入って来てからの気がします。現在の人がイメージする蛇女のビジュアルは鳥山石燕の「画図百鬼夜行」や佐脇嵩之の「妖怪図鑑」に描かれた濡女様であります。越後と会津の境目の川岸に現れた髪を洗っている怪しい女を見かけた船乗りが悲鳴をあげて逃げ、仲間の船乗りに「大蛇よりもっと恐ろしい濡女を見た!」と言っている伝説があるのを見るとやはり蛇身なのでしょうね。また濡女は海にも現れる伝説も残されております、そのため長崎の磯女と云う妖怪とも混同されておりまして、海に出る濡女は海蛇の化身であるとされております。島根県石見地方の伝説では姑獲鳥の様に赤ん坊を抱いて現れますが舞台は海です。赤ん坊を抱いてくださいと頼み、赤ん坊を抱くと海から牛鬼が出てきて、驚いて逃げようとすると赤ん坊は石に変わりしかも手から離れない。そうしているうちに牛鬼に喰われてしまうと云われております。この場合は牛鬼伝説がある島根県で伝わっている所為か牛鬼と同一視されております。濡女の尾は3町先まで届くとされ見つかったら絶対逃れることは出来ないと云われております。夜のひと気の無い川岸で髪の濡れた女性と出会い声をかけたら恐ろしい目に遭ったと云うシチュエーションは現代でも男の場合、何となく想像に難しくないです。(妖ばなし文芸部/文責:杉本末男(chara)・イラスト:けんじゅー)