2018.04.27 09:43妖のおはなし:飛頭蛮(ろくろくび)(第十一話)飛頭蛮(ろくろくび)生息地: 関東、中部、四国、九州の一部一般には轆轤首の漢字を使用します。また落語などでは「ろくろっ首」とも言います。寝ている間に首が延々と伸びていく怪、またタイプとして伸びた首が身体を離れ飛び回り人を襲う、こちらは「ぬけ首」と呼ばれ妖怪図鑑などの絵巻にはこの名が書かれております。飛頭蛮(ひとうばん)の名もそれに当たり画...
2018.04.20 10:00妖のおはなし:濡女(第十話)濡女 生息地:島根県、新潟県、福島県、長崎県、福岡県など「ぬれおんな」「ぬれおなご」「ぬれよめじょ」とも言われ、川岸に立って人を食らう女怪。髪の毛が濡れている女の姿、或いは髪を洗っている女の姿だったりもします、そのイメージは姑獲鳥(こかくちょう/うぶめ)という妖怪との共通点があります。しかし濡女の多くのイメージは半人半蛇の蛇身で伝わってお...
2018.04.13 09:00妖のおはなし:こんな晩(第九話)こんな晩 発祥元:日本各地、古典会談日本各地に残される古典怪談の一つで、多くの場合、題名は「六部殺し」と呼ばれております。題名の六部というのは人の苗字ではなく六十六部の略で66カ所の寺社に写経した法華経を奉納する、巡礼、または巡礼の僧のことを言います。その六部の僧が月の綺麗な夜にあるお百姓さん夫婦の家に一夜の宿を乞います、夫婦は快く迎えて...
2018.04.06 09:12妖のおはなし:文車妖妃(ふぐるまようひ)(第八話)文車妖妃 生息地:江戸或いは京の都「古しへの 文見し人のたまなれや おもへばあかぬ白魚となりけりかしこき聖のふみにこころをとめし さへかくのごとしましてや執着のおもひをこめし 千束の玉章にはかかるあやしきかたちをもあらはしぬべしと 夢の中におもひぬ」これは鳥山石燕の「百器徒然袋 文車妖妃」に書かれた一文であります。文車妖妃は何処かの地方...